取扱説明書について思うこと その7

取説機能のPush型とPull型

ここから先も、あくまで私見ですが...

私は、通信アプリ作成時に、ネットワーク情報のPush型とPull型というのがあると知ったのだけど、ここの端末間でお互いの情報を”お客”として”情報元の端末”に要求して得る”Pull”型と自分の端末が他の端末に対して”公の情報”として発信する”Push”型があるのだそうで、そもそも、昨日の制限の制約で必要最小限に”リソース”を効率利用するための仕組みかなと、”素人(そもそも私はメカニカルエンジニア)”として、考えていましたが...

広告業界のwebに対する考え方も同じようなことがあるようで、取扱説明書の中身を見るとこの考え方がよくわかります。


簡単に取扱説明書の機能を”Push型”と、”Pull型”の2種類の機能に分けてみました。(これは大雑把なモデルです)

”Push”型の情報

先述のネットワークの説明では、”公の情報”ということになりますが、簡単に説明すると

  • 製造元が、ユーザーに対して積極的に発信すべき情報(製造元が能動的、ユーザは受動的で(必ずしもそうではないが)ユーザの要求項目としては”意識の低い”部分)
  • ”公”な性格が高い

これは、PL法(製造物責任法)の観点から、製造メーカがユーザに対する責任の要素が高い。

これに当たる、取扱説明書の機能としては、

1.安全に対する情報

顧客の安全を担保するもの

2.法規制に関する情報

”柔らかく言うと”製品の仕様において、社会システムとのかかわりについての記述

3.整備に関する情報

これも企業が、製品を”健康的”に使用するための”お手入れ”の方法で、これは、ある意味メーカーから顧客への”お願い”ということになります。

先述の中国の動向にもあるように、人口減少の観点から、中国ではサービスエンジニアを削減して高い技術を要求しないリスクの低いメンテナンスをマニュアルを提供して、ユーザに依存する方向がトレンドだそうです。これは、日本でも同様のことが言えます。


ただし、上述は、ビジネスの形態により異なります。

上記はB to Cビジネスのケースで、B to Bのようなケースは、相手方のB(”会社”)には、安全管理者、法務担当が存在するので、この人たちにとっては、積極的に情報を得る”Pullの情報”とも言えそうです。


”Pull”型の情報

これは、顧客が欲する情報で、顧客がメーカから情報を得たい”情報をPull(引き出す)したい”情報。

簡単に言えば、ユーザの要求を満たすための情報で、そもそもユーザの要求は”購入理由”ということになります。

例えば、取扱説明書のコンテンツ(内容・機能)としては以下があると考えます。(まぁ、モデル(仮定)ですが。)

1.使い方に関する情報

ユーザは、製品を使いたいので、その製品の使い方に対する情報はもちろん必要です。

工業デザインとしては、せっかく買ったのに、”神棚”に飾っていてもね(笑)

2.仕様に関する情報

例えば、そのものを輸送、設置するための基本情報(寸法)が必要。

冷蔵庫を購入したとして、購入前に自宅の玄関を通るか、設置スペースがあるか?

量販店なんかに行くと必ず聞かれますよね。

ネット通販などはここは結構大事(Do it your self なので)。 

3.整備(お手入れ)に関する情報

メーカが能動的に発信もしますが、例えば、コーヒーメーカが汚れてきたら、お手入れの仕方を知りたくなりますよね。(^^)

4.トラブルシューティング

異常が起きた場合に、さぁ困った!→メーカに問い合わせもあるけど、簡単に修繕できる内容であれば自分でやった方が煩わしくてないくていいですよね。(メーカもユーザもハピハピです。)

5.メーカ問い合わせ先

最後の砦、メーカのサービスエンジニアの問い合わせ先。


1.2.は、製品の基本性能に関して

3.4.5.はメーカの信頼性ということになりますね。


私見は次回へつづくのだ...(笑)

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