Adobe Photoshop で Star Trail 写真を作る(3) Phase2解説

【アウトライン】

Phase2 : Adobe Lightroom で現像

このプロセスは、PCでの作業で行います。

もっとも、LRは、

・ipad(今後、Androidも期待します)の強化がなされた

・長秒回すので、撮影時にipad、タブレッドにリアルで画像転送できるので、

 撮影しながら現像もできる

ので、リードタイム(作業期間)の短縮はできるんですね、実際のところ。

(コンカレントエンジニアリングの発想です。”ワープスピード”というのもありましたが、すごいですね)


Lightroomの作業の目的

1)1枚、作品イメージを作る(現像)

2)すべての撮影画像に1)で作った作品イメージを反映する(ペースト)

3)画像ファイルをJPEGに出力する。この時、決められたルールでがファイル名を付ける。

  これは、Photoshopでの作業を効率的に行うためです。


1)作品イメージを作る

1枚、作品イメージを作ります。

星系の場合のポイントは次です。


A)街あかりと星の光のコントラスト

街あかりと星の光のコントラストの差が強いです。

  露出を街あかりに合わせる → 星が見えない

  露出を星の合わせる → 街あかりが白とびする

最近の”デジタル”カメラは、ダイナミックが広いので、星の光の信号から街あかりの

光の信号までカバーで切ることが大きいです。なので、うまく撮影すれば現像時の調整により、コントラストの差の調整が可能です。

操作するパラメータは、以下です。

① 露光量

② ハイライト

④ 白レベル

③ シャドウ

⑤ 黒レベル

基本的には、コントラストが強く、”コントラスト”もいじりますが、

A) ④ 白レベル、② ハイライト →  下げる。 暗くする。

B) ⑤ 黒レベル、③ シャドウ → 上げる。 明るくする。

のっぺりした、フラットな絵画的な表現に持っていきます。

こんな感じ

B)星を強調する

星を強調するのに、以下のパラメータを調整します。

ディテールが強調されるので、ここら辺は好みです。

⓺ テクスチャ

⑦ 明瞭度

⑧ かすみの除去

どのパラメータがどう聞くかは、今一つはっきりわからずなのですが、操作は感覚的にやっています。自分の好みを探してください。

明瞭度を上げるとディティールは上がりますが、ざらっとして嫌なので、むしろ下げてしっとりさせたりすることが多いです。

こんな感じで星が浮き出ます。


2)すべての撮影画像に1)で作った作品イメージを反映する(ペースト)

1)で調整した結果をすべての画像に反映させます。

”同期”という機能を使います。

そんなに難しくないので、以下のV-LOGを参考してください。

3)画像ファイルをJPEGに出力する

2)で、すべて選択した状態で、特定のフォルダーにまとめてJPEGファイルに出力します。

この時、ポイントは、出力ファイル名を決められたルールで出力することです。

これは、Photoshop での処理を自動化するためです。

(ファイル名の操作だけなので、フォルダ指定で自動的に生成できるPhotoshop マクロ組もうと意気込んだのですが、そんな面倒な必要がないので、やめました…。

めんどくさいし...(笑))

操作は以下です。

【書き出しパネル】

ポイントは、”4桁の連番”で出力します。

4桁の連番は、”9万枚も撮影はしないでしょう?”ということです。私の場合、30秒露出の連射なので、1.5時間(90分)で180枚、2時間で240枚。撮影内容でいろいろあるので、削りしろも勘案して、1.5時間は100枚の合成、2時間は200枚の合成のざっくりとしたイメージです。

連番の意味は、異なる撮影でも”フォルダで撮影の区別”を行い、”同じファイル名で出力”しておけば、ファイル名をキーに同じPhotoshopで作業の自動化ができます。

【フォルダ内】

こんな感じに出力されます。ディスクのアクセスが結構負荷があるので、概して時間がかかります。単純にCPUパワーでもないし、負荷が高ければ、画像サイズなどを調整する手もあります。

出力ができると、Photoshop の作業ですが、明日は、Phase1、Phase2の補足で”露出”について考察します。(^^)



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