取扱説明書について思うこと その5

手順の動画化

基本、操作手順が書いてあるのですが、先にも述べた通り、XMLというファイルフォーマットと、DITAの規格による構造を持ったデータと解釈し、そもそもは、XMLは、DB用のフォーマットであることから、加工はしやすいフォーマットである。そういう意味でもワードに使用されているのと思うのだが、そのデータはいろいろアプリで細工ができるので、いろんな表現ができますね。(ここはアプリのエンジニアでもあるのでそういう書き方ですが、まぁ、エンジニアでない方はなんのこっちゃわからないでしょうが(笑))


た・と・え・ば

以下は、3年ほど前に書いたメモ書きです。

ポイントは、以下です。

  • DITA規格のXMLで書かれた構造文章なので、安全警告や手順ごとにコンテンツにタグ付けされており、コンテンツの表示の仕方が容易にハンドルできる
  • ステップごとに咀嚼して表示するので、リズムよく理解ができる。短文文化のSNS時代に向いている。
  • ”金魚のふん”みたいに手順を下の方につなげていくのは、進めていくうちに再確認したいときにスクロールさせて、確認できる。実は、咀嚼して記憶されているので、”見ている人”は、大体ほしい情報が、どこの場所に記載されているかを記憶しているので検索も容易
  • 紙芝居みたいに各手順ステップの情報のみを表示しないで、”金魚のふん”みたいに下につないでいくのは、先述のとおり、心理的効果がある。要は、手前のステップがちゃんと残っているのは心理的に安心。

実は、TCシンポジウムで中国のお話を聞きましたが、彼らのコンテンツは手順を”ムービーというよりも紙芝居的なものに近い”と言われていました。多分、この時のアイデアに近いものだと思われます。(彼らがXMLを使っているとは思えませんが...)


動画について

先のアイデアは、現存するXMLフォーマットで書かれたリソースに関するアクションで、表示フォーマットを決めてしまえば(標準化できていれば)、簡単にアプリで質の高い効果を容易に狙えるのかなという考え方です。基本、XMLは、DB用のフォーマットなので、それをリソースにユーザにわかりやすいように加工して表示することは簡単なのです...きっと。(笑)

実は、動画も考えるのですが、動画を考えた場合に以下が問題になります。

実物で動画を作成する場合、小さなもの(カメラとかプラモデルとか)は、室内で容易にカメラの構図を撮りやすいのですが、大きなもの、複雑なもの(自動車とか)は、構図が撮りにくい。3DのCGデータを使うと構図は自由なのですが、実際作業している状態をCGで作成するのは手間がかかり、コスト的に難しいのではないかと考えます。

もう一つあるのは、手順の一部分だけを確認したい場合に振り返ったりする場合は、Youtubeでスライダーバー動かして探すのは大変。実際動かして確認しなければならないのでうざったいことがあります。

最近は、ニュースなどで報道されていましたが、スーパーなどのマニュアルをムービーで作成していますが、ムービー単位の長さは短くて、手順ごとに細切れに表示するように作成されています。これは先述のノウハウですね。

TCシンポジウムで、Adobeの方がおっしゃっていましたが。ソフトウェアの操作手順を彼らはムービーで提供しているのだけど、閲覧頻度が低いといわれていました。実は、皆さん最初の1回は理解するのに必要なのですが、覚えてしまえば、忘れたときでない限り、読み返す必要ないのは当然ですね。

動画の一番の効果は、実際の操作そのものを確認できるので、こうすれば必ずできるという安心感を見ている人には与えるし、スーパーのマニュアルであれば、接客などの作業の実際の空気感や細かなニュアンスが伝わるので、文章でノウハウを伝達さえるよりも効果的です。これはあくまで実物の動画の話で、CGでこれを突き詰めると表現すると、ハリウッドのようなお金のかけ方になる。(笑)



おまけ

今回のメモ書きを作った時にアシェットさんの”週刊ラ・フェラーリを作る”を作っていました。

↓これ(^^)

マニュアルは毎週毎週の作業ステップを咀嚼して与えられ、組んでいくのですが、マニュアルのイラストもCGを使ってわかりやすく手間をかけて作っているのですが、実際、作業をしてみると、部品のはめ込み方とか力の下限とか、何度やってもわからないので、Youtubeで動画探して、確認していましたね。

その時思ったのが、実際の作業を目で見ることによりわかる安心感と、細かなニュアンスで、これは百文は一見に如かずですね。

半面、ムービーで手前の手順を確認したい時などの検索性の悪さは痛感しました。

実際の話、ムービーには、マニュアルの誤記や、製品の癖があるので、こうしてくださいねてきなことがかかれていたりして、う~ん、という内容だったのですが、まぁ、実際動画を作ってみてそこからくるフィードバックが結構あるのだなぁといった感じです。(実はこれは大切なことですが)

”もう2度と組まないぞ!”と、思ったのですが、結局このあとTyrellのF1を契約してしまって(笑)組んでいるのですが、そちらは組みやすく、Youtubeのコンテンツもきれいに整理されていて、品質が高いですね。

Tyrellは、完結して、今9割組んだところで止めているのですが、そのあと、注文したのがコロナの自宅待機の影響もあるのか、結構、朱蒙が来ているのだとか。(笑)

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