”Pull”型(顧客要求)の情報について ーカメラモデルー
私見ですが...(^^)
ユーザ(顧客要求)のモデルについて考えました。
お客様という意味では、私はカメラ撮影が趣味なので、カメラの取扱説明書の使い方をモデル(仮説)として...。
カメラモデル
例えば、私の要求は、
”きれいなお花の写真を撮りたい!”
と、あれば、いくつかテクニックがありますね。
大雑把に言えば
- 背景をきれいにぼかしたい → レンズのF値を小さく明るいレンズ、望遠を使う
- 被写体ブレを避けたい → シャッタースピードある程度高めただし上げすぎるとノイズが出るので妥協できる低めの限界を狙う
- ノイズを下げたい → ISO感度を妥協できるところまで下げる。(シャッタースピード、レンズF値と関係します)(^^)
(あと、ホワイトバランスもあるのだけど、それは置いておいて)
上記によって、私は
- 望遠レンズを選ぶ
- カメラの撮影モードを設定する
- カメラのF値を設定する
- カメラのシャッタースピードを設定する
- カメラのISO感度を設定する
- ファインダ/モニタで、画角、仕上がりを確認する
- 初めてであれば、電源の入れ方
- 初めてであればシャッターの切り方
などなど...を調べます。
ユーザ作業と取扱説明書の関係
カメラの各種設定の作業を行う際の取扱説明書のフローをシミュレートしてみました。
私は、専門的なアプリケーションを使ったことがあるのですが、実はアプリケーションのマニュアルというのはあまり理解が進まないと考えます。
取説が、”辞書”と言っているのはそこで、”取説”の記載内容は、製品機能に応じた体系化(目次)をもっていて、実は、製品ベースの視点で体系化されています。
先のアプリで役に立ったのは、実は”チュートリアル”と呼ばれる実務書で、作業手順に従い、マニュアルのコンテンツ(の一部)を再構成したものになります。
動画の右側が、”製品”として体系化された取扱説明書(”辞書”)
左側が、ユーザの作業手順を示したもの。
ユーザは、手順に従い、”わからない操作”を取扱説明書(”辞書”)から調べて再構成する。
実は、ユーザには、このわずらわしさが、あります。
個人ブログや、YouTubeがいいのは、製作者が、ユーザ視点であり、ユーザーの作業フローを必要な情報だけ、取説から切り取って、実際に見せてくれることにあります。(あくまで私の感想)
ユーザ要求の多様性
ユーザーとして取扱説明書を読んでみて、普通は頭の先からしっぽの先まで読まないですね。
実際やりたいことと、必要な情報は、結論から言えば、取扱説明書にはユーザの欲しい順序で”陳列”されていないので、ユーザにとっては”フラストレーション”なのです。
以下は、ひとつのモデルです。
基本、取扱説明書は、”辞書”であり、考え方は”図書館”、”データベース”であって、ユーザは必要になった情報を”取扱説明書”にとりに行く(Pullする)。
この時、必要になるのは、ユーザの要求として、”きれいな花の写真を撮りたい!”であって、その達成手段である、”きれいな花をとる方法”である”チュートリアル”の情報が存在しないので、私もカメラ撮影を始めた当初は苦労しました。
チュートリアルの種類は、ユーザのテクニックや、被写体の種類などで様々変わるので、多様性があるのですが、機械の操作方法は、機械そのものの情報なので、共通で、”チュートリアル”のワークフロー(手順)の順序に応じて、”辞書”の内容を再構成(目次化)すれば、ユーザの要求に応じた、機械操作の手順書ができると考えます。
インターネット時代、各項目(コンテンツ)は、独立しているので、コンテンツの再構成(目次化)は容易であると考え、それがweb時代の一つのメリットと考えます。
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