露出の3要素
”カメラ”が露出を決める要素は以下の3つがある。
1.レンズの絞りF値(瞬間的な光の量を決める(空間スケール))
(レンズで決まる)
2.シャッタースピード(絞りを通過した量を得る時間(時間スケール))
(カメラの機能)
3.ISO感度(センサが受けた信号を電気的に増幅する)
(カメラの電気回路の機能)
レンズの絞りF値
露出(明るさ)以外にも、
・被写界深度(ピントが合っている領域)にも関連し、画像内のすべての領域にピントが合っているパンズーム(F値22あたり)
・前ボケや後ボケを狙う(F値小さめ、開放)
など、表現手法にも関連する。
シャッタースピード
露出以外にも
- 被写体ブレ
- カメラの手振れ
に影響する。
動きのある”流し撮り”(シャッタースピード遅め)や、瞬間的な切れのある切り取り(シャッタースピード高め)など、表現手法にも関連する。
ISO感度
ISO感度
電気的な信号の増幅。基本センサが受けた光の信号を電気的に増幅する。
憶測だが、電気的に信号を増幅すれば、ノイズもつられて大きくなる。(デジカメの場合)
これは、表現手法は、”ある意味”無関係(積極的にノイズを使う表現手法もあるが)で、電気信号の都合で、本来、いらないものともいえる。
露出について
露出は、以下の数式が成り立つ。
露出 = 空間的な光の量である”レンズF値”
x 時間的な光を取得した時間(シャッタースピード)
x 電気信号の増幅率であるISO感度
露出の強弱は、この3つのパラメータにより調節できます。
イメージ的にはこんな感じ。
レンズのF値とシャッタースピードの効果
ISOについては、アナログでセンサに届いた光の信号を電気的に”引き延ばす”(増幅)...と思う。(私見です)
これは、ソースである信号にノイズが混じっていれば、このノイズも引き延ばされて大きくなって、目立つということですね。
ノイズ低減の考え方として
- ソースの信号(光情報から電気情報に変換する際の)ノイズを提言する。
- 引き延ばす際に、ノイズ信号を除外する。ノイズは空間的に高周波ランダムの信号なので、高周波をカットするフイルタ(ローパスフィルタ)を用いるとか
カメラの撮影モード
ユーザーは、表現手法(被写体や、作品の)に応じて、レンズF、シャッタースピードを選ぶので、
カメラには、以下のモードがありますね。
- F値固定モード:F値、露出を決めて、シャッタースピードとISOはカメラ任せ
- シャッタースピード固定モード:シャッタースピード、露出を決めて、F値、ISO感度をカメラ任せ
例えば、
F値固定モード
ボケを狙う場合 → レンズFを小さく
画面全体にピントを合わせる(パンフォーカス) → レンズF値大きめ(22ぐらい)
シャッタースピード固定モード
被写体が速くてブレを小さくしたい → シャッタースピード速め(1/1000秒とか)
被写体が遅くてノイズを小さくしたい → シャッタースピード低め(1/50~1/160秒とか)
3脚使う → シャッタースピード低(ノイズが小さい)
マニュアルモード
ボケの効果、被写体の速度に合わせて、レンズF、シャッタースピード固定→露出をISO感度にて調整
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