カメラ:シャッタースピード

シャッタースピードはレンズを通した被写体の光の情報をカメラセンサに与える時間

1.被写体ブレ

→ 撮影領域(画角)内にシャッターが開いている間、被写体の情報が与えられるが、

  この間被写体が動けば、その分、情報は空間的にぶれる

2.カメラマンの手振れ

→ シャッターが開いている間にカメラマンがカメラを動かすことにより撮影領域がずれて

  画像が全体的に空間ブレを起こす。

ブレ(下図のA)は、どちらも以下で決まると考える。

  • 画角に対する被写体の大きさ(被写体までの距離、被写体の大きさ、画像の拡大率)
  • カメラマン、被写体の動きの速さ(下図の赤い矢印)

画角とシャッタースピード

構図の取り方は様々だけど、トリミングや特別な構図を考えなければ、一概に画角は被写体の距離と被写体の大きさであらあら決まってくる。

写真にしたときに被写体の大きさと、画像の大きさBの比率は、ある程度バランスのいい比率がる。

意図して大きすぎず、米粒みたいに小さくはしないということ。

この構図の取り方によって、撮影範囲Bの実際の大きさが決まる。

鳥の速度もある程度決まるから、撮影している間の移動量は、

”鳥”の移動量 = ”鳥”の速度 x シャッタ速度(センサに光を送っている時間)

で、決まってくる。

実際見たときのボケ(軌跡)の大きさは、

ボケの効果 = ”鳥”の移動量 / 撮影範囲 B

で記述できて、これは、撮影された空間の大きさに対する移動量の比率で、これが大きいと"大きくぶれている”ということになる。

手振れについても、カメラが動いて全体の画像んがぶれるということで同じ考え方ができる。


ローカルのブレ

カワセミの撮影は特にそうなんだけど、鳥の体の部分と羽の先端のブレが違ったりしますね。(私はほとんど撮ったことがないので、素材はないのですが。)


小鳥の場合

例えば、私の撮ったメジロの画ですが...


カメラ:SONY ILCE-9M2

レンズ:FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS + 1.4X Teleconverter

焦点距離:840mm

絞り:F9

シャッタースピード:1/1600

ISO感度:2000

解説すると、

  1. 被写体を大きくしたいので、望遠レンズ+テレコンバータをrつけています。
  2. おかげで絞りはF9と、暗くなる
  3. 小鳥なので、シャッタースピードは1/1600(これは1/100を普通狙うのだけど)シャープさを狙う
  4. 暗くなったので、ISO:2000にして、露出を上げています。

シャッター速度上げて、1/1600にしたのだけど、実は小鳥なので、先ほどの画角との関係で、

大きく拡大している分、羽の先端の被写体ブレが目立ちます。

物理の法則でいうと(笑)

慣性の大きい重い部分(鳥の体)は、動きが遅い

 → シャッター速度は遅くてもいい

・慣性の小さい軽い部分(鳥の羽の先)は、動きが速い

 → シャッター速度は速くなければ瞬間をとらえられない

なので、画角と被写体の速度でブレが出てきます。

この場合、シャッター速度を1/2000とか、1/4000とかにすると羽が止まって見えますね。

ただし、小鳥からの距離がかなりあるので、絞りは暗めで、ISOを上げねばならずノイズとの妥協が必要になります。

まぁ。これはこれで、ブレが小鳥の動きを感じさせて、私は好きなのですが...


大きな鳥の場合

例えば、これは、私が羅臼で撮った鷲なのですが、羽の”ぶれ方”もが変わってきます。

カメラ:SONY ILCE-9M2

レンズ:FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS + 1.4X Teleconverter

焦点距離:560mm

絞り:F8

シャッタースピード:1/1600

ISO感度:400


以下の画は、撮影しながらシャッター速度を探っていた画です。これは1/1000なのですが、そこそこ行けます。ただ、微妙な差異なのですが、1/1600の方が、感覚的にいいなとおもっていますが。

ちなみに撮影条件の補足です。

上の画は、9時のツアー、天気:晴れ

下の画は、5時半のツアーで、天気:曇り

カメラ:SONY ILCE-9M2

レンズ:FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

焦点距離:560mm

絞り:F5.6

シャッタースピード:1/1000

ISO感度:640


被写体とシャッター速度

私の感覚的には、被写体とシャッター速度には以下の表があります。

あくまで私見、一概には言えませんが...

基本的には、被写体に応じてバランスの良い構図があり、被写体との距離もたいがい被写体に依存するので、被写体が決まればシャッター速度が決まってくる。

ただし、手持ちや3脚の使用などにより違いが出てくるのだけど...


例えば、

  • ポートレイトや花や建物は、遅めでいいのだけど、手持ちの場合、構造を探しながら動くので、手振れ防止などのためにシャッター速度を1/100~1/200を狙いますね。
  • 花の場合は、春のポピーや秋のコスモスのように、茎が細くて風でプルンプルン動くので、シャッター速度上げますし。(こういう時に限って風が吹く(笑))



流し撮影

例えば、手持ちブレと同じ効果で、シャッター速度を遅くしてカメラを被写体の動きに合わせることで、背景をブレさせるというのがありますね。

カメラ:SONY ILCE-9M2

レンズ:FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS

焦点距離:600mm

絞り:F14(シャッタースピード遅いので絞ってます)

シャッタースピード:1/60

ISO感度:100(シャッタースピード遅いので感度下げてます)


水しぶきのシャッター速度

モデルさんの撮影会で水しぶきをとる機会があったので、シャッター速度をいじってみました。


SS:1/1000できれいに出ますね。1/250も悪くないけど...

シャッター速度と関係ないのですが、玉ボケをねらって、こんな表現もありですね。

深堀すると面白い。

この時問題だったのは、F値の問題で、モデルさんと水玉の双方にピントが合わない。

多分、望遠で、F値を上げて狙えばよかったなと反省。(^^)

(この時は、突っ込んでいった(笑))


かめぞうの冒険

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